トライクとはどのような車両なのか(トライクの定義とは)

トライクの定義、トライクとはどのような車両を言うのか

弊社はトライク専門店ですが、そもそも「トライクとは」どういう車両の事を指すのかご存知でしょうか。

基本的には、「トライク=3輪の乗り物」とイメージされる方も多いと思います。

トライクは3輪なので間違ってはおりませんが、3輪の乗り物すべてがトライクという訳ではありません。

少しお堅い話になりますが、
「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」によって、以下のような記載があります。


「側車付二輪自動車」とは、次のいずれかに該当するものをいう。
イ 直進状態において、同一直線上にある2個の車輪及びその側方に配置された1個(複
輪を含む。)又は2個(二輪自動車の片側の側方に備えたものに限る。)の車輪(以下
「側車輪」という。)を備えた自動車
ロ またがり式の座席、ハンドルバー方式のかじ取装置及び3個の車輪を備え、かつ、
運転者席の側方が開放された自動車



一般的には、この後者(ロ)がトライクだとされています。※前者(イ)はサイドカー。

つまり、わかりやすく言うとトライクは、
・3輪
・またがり式のシート
・バータイプのハンドル
・ドアが無い
という事になります。

ただ、例外なども存在しますので、もう少し詳しく解説してみたいと思います。

3輪であること

まず、トライクは3輪の乗り物である事が大きなポイントとなります。
しかしながら、3輪ならすべてがトライクかと言えばそうではありません。

例えば、バイクに側車が付いているもの(いわゆるサイドカー)はトライクには当てはまりませんし、ヤマハのトリシティやNIKKEN等は3輪でもトライクではありません。

サイドカーの場合、

「直進状態において、同一直線上にある2個の車輪及びその側方に配置された1個(複輪を含む)又は2個(二輪自動車の片側の側方に備えたものに限る)の車輪(以下「側車輪」という)を備えた自動車」

と法制上は難しく定義されていますが、一般的なバイクに側車が付いていますので、見た目でもトライクとの違いは分かりやすいのではないでしょうか。

一方、トリシティやNIKENの場合は、前二輪の3輪車両です。これらのバイクは特定自動二輪車と呼ばれトライクではなく二輪の自動車とみなされます。

特定自動二輪車の要件は

・3個の車輪を備えていること。
・車輪が車両中心線に対して左右対称の位置に配置されていること。
・同一線上の車軸における車輪の接地部中心点を通る直線の距離が460ミリメートル未満であること。
・車輪及び車体の一部又は全部を傾斜して旋回する構造を有すること。
となります。

つまり、基本的にトライクは3輪であるのが前提ですが、例外もあると言うことになります。

ちなみに、前2輪のトライクは「リバーストライク」と呼ばれ、代表的なものにカンナムスパイダーがありますね。

(※道路運送車両法上では、トライクは「側車付二輪自動車」の扱いになります。)

バータイプのハンドルであること

トライクの定義としてハンドルはバータイプのハンドルであること

トライクはハンドルの形状がバータイプであることも要件の一つとなります。

ここで言う「バータイプ」とは、いわゆるオートバイのようなハンドルである事を指します。
ハンドルのカーブの具合などは問いません。
ただ、車(4輪)のような円形のハンドルだとトライクには該当しないことになります。

昔、マツダやダイハツが出していた「オート三輪」などは車と同じ円形のハンドルでしたね(初期の頃はバーハンドルタイプも存在)。

またがり式のシートであること

シート形状については「またがる」形式の座席であるのがトライクになります。
こちらはわかりやすいかと思いますが、車のシート形状のような座席ではトライクには該当しないことになります。

ドアが無いこと

こちらもわかりやすいかと思いますが、トライクの場合は「運転者席の側方が開放された」車両である必要があります。
つまり、「ドアなし」という事になります。


法制上の定義は非常にお堅い文章で難しいですが
トライクとは
・3輪
・またがり式のシート
・バータイプのハンドル
・ドアが無い
の車両だと思っておけば一部の例外を除いて、大丈夫ではないでしょうか。


※当店はトライクの専門店として長年の経験がございますので、トライクについての疑問点等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい

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