バイク持ち込みのトライク製作について(良くある質問)

バイク持ち込みのトライク製作

当店はトライク専門店として営業しておりますが、定期的に
「今乗っているバイクをトライクにすることはできますか?」
というお問合せをいただきます。

いわゆる、「バイク持ち込みのトライク化」ですね。

そこで今回のコラムでは
車両持ち込みのトライク製作に関して「良くある質問」形式で解説してみたいと思います。

Q:今乗っているバイクをトライクにすることができますか?

A:基本的には、どのメーカー、どの車種でもトライクにする事は可能です。

ここで、「基本的には」という表現を使用したのは
車種によってトライク製作に掛かる「時間」「費用」が大きく変わってくるからです。

例えば、一般的なトライクキットはドライブチェーンで駆動する想定のキットがほとんどです。

そのため、シャフトドライブのバイク(BMWなどで良く採用されています)をトライク化しようとした場合
新たにトライクのキットや部品などを一から開発しなくてはなりません。
そうなると当然コストも時間も大幅に掛かってしまいます。


また、バイクをトライクにする場合は
構造変更と言う手続きが必要になってきます。

特に、251㏄以上の車検が必要なクラスのバイクの場合には、
バイクの型式ごとに制動装置(ブレーキ)の試験を受け、承認を取る必要があります。
(詳しくは割愛しますがJARI認証と言います)
この手続きにも非常に時間とコストが掛かってしまうのです。

ただ、既に承認が取れているバイク(型式)であれば、
新たに承認を取る必要が無いので比較的スムーズに製作を進めることが可能になります。

このように「基本的には」どんなバイクでもトライク化することは可能ですが、
今までトライクにしたことが無いようなバイクの場合ですと、かなりの時間とコストを要してしまう事はご認識いただけると幸いです。

とはいえ、「どうしてもこのバイクをトライクにしたい!」というお客様もいらっしゃると思います。

その際には、是非当店に一度ご相談いただければと思います。

※参考コラム:当店のトライクキット&パーツ

Q:バイク持ち込みでのトライク製作に掛かる費用はどれくらいですか?

A:費用に関しては非常にお答えにくいご質問です。

結局のところ車種によって大きく変わってきてしまう為です。

あくまでも参考価格としてお答えするのであれば、
トライクKITから付随する専用パーツ、製作工賃、登録、法定費用など全て含めた金額で
・レブル250・・・100万円前後~
・マジェスティ・・・80万円前後~
という金額を目安としていただけると幸いです。

ただ、上記は当店の通常ラインナップ(製作実績のある)のバイクです。

もし、今までトライク化したことが無いようなバイクを持ち込まれる場合には、
(前項でもお伝えしたとおり)大きな開発コストや認証を取るための費用が掛かるケースも多々あります。

また、ハーレーの場合は、こちらも車種に拠りますが
・200万円前後~
が目安となります。

ハーレーをトライク化する際に、当店ではオランダEML社のトライクKITを採用しております。
海外製のトライクKITですので、為替の状況によって仕入れ価格が変わってしまうという事情もございます。
(今は円安なので、少し割高感があるかもしれません。※2024年7月時点)

加えて、
同じバイクでも今の状態がノーマルなのか、カスタムされているのか、
ご希望のトライクの仕様(オプションやカスタム内容)をどうするか等
諸条件によっても差が出てきます。

このように、目安程度の解説になってしまい恐縮ですが
車種や車両状態、外部要因によって費用は変わってきてしまいますので
まずは一度ご相談いただけたらと思います。

具体的な車種や詳細な状態、ご希望の仕様などをお聞きした上で
お見積りの作成をさせていただきます。

Q:バイク持ち込みでのトライク製作に掛かる期間はどれくらいですか?

レブル250やマジェスティ、フォルツァなど、当店の通常ラインナップの車両であれば、
早くて2~3週間ほどで製作が可能です。

こちらはお客様のバイクが持ち込まれて
「作業を開始してからの完成するまで」
の期間となります。

ただ、他の業務や別のお客様のオーダーとの兼ね合いもありますので
繁忙期の場合には2か月以上お待ちいただくケースもあります。


一方で、初めてトライク製作をするような車種の場合は
トライクキットや部品の開発が必要になるケースも多く、少なくとも半年以上は掛かると見込んでいただくと良いかと思います。

できるだけ早くご納車できるよう心掛けてはおりますが
少人数で運営しておりますので、ご理解いただけますようお願いいたします。


今回は「バイク持ち込みでのトライク化」について
可否、費用、期間の3点を解説してみました。

どうしても「車種によって」とか「一概には言えませんが」と言う表現になってしまう事は、お許しいただけると幸いです。

ただ、「今乗っているバイクをトライクにしたい」というお客様のご要望はできる限り叶えたいと思っております。

ご質問・ご相談などございましたら、お気軽にご連絡下さいませ。

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